資生堂 社内向けデジタルスキル向上トレーニングをスタート
2016.09.13
編集部
株式会社資生堂(東京都中央区)は、デジタルコンサルティング会社FABERNOVEL(ファバーノベル)社と提携し、全社的なデジタルスキルの向上を目的としたトレーニングプログラム「SHISEIDO+デジタルアカデミー」をスタートする。
このプログラムは、世界の全資生堂グループ社員を対象とし、消費者に関する情報の分析・開発に重点を置いたデジタル技術の向上と活用を推進し、商品開発から顧客サービスにいたるまでの革新を推し進める。
第一期では、世界各地域のマーケティング、営業、コミュニケーション、そしてデジタルの分野から選定された600名の社員を対象とし、アジア、ヨーロッパ及び米国の各地域で実施するライブセッションに加え、個別に受講できるオンライントレーニングも行う。
ライブセッションでは、資生堂が戦略的に注力すべき領域についてデジタル視点からのインサイトを受講者に提供するとともに、世界各国から集まった受講者間での成功事例の共有や連携の強化を図る。
オンライントレーニングでは、受講者は資生堂のために作られたeラーニングシステムや最新のデジタル技術情報へのアクセスが可能となる。
資生堂は中長期戦略VISION 2020への取り組みの中で、成長の見込める領域としてEコマースに注力し、中国ではアリババグループとの連携もスタートしている。全社的なデジタルスキルの向上により、このような新しい領域での事業拡大を強力に後押しする。
「SHISEIDO+デジタルアカデミー」は、「デジタル・センター・オブ・エクセレンス (デジタルCOE)」が推進。資生堂グループのグローバル・チーフ・デジタル・オフィサーであるAlessio Rossi(アレシオ・ロッシ)が率いるデジタルCOEは、消費者データを重視するアプローチにより、資生堂グループの各事業のデジタル対応力とブランドプレゼンスを高めると同時に、グループ内でのデジタルスキルの高い人材のコミュニティーを作る。
資生堂は、スキンケアは日本、メーキャップやデジタルは米州、フレグランスは欧州というように、各カテゴリーにおいてグローバルな影響力を持つ最先端のエリアで情報収集・戦略立案・商品開発などをリードし、それらを全世界のマーケティングに展開し、活かしていく「センター・オブ・エクセレンス」構想を推進している。デジタルCOEはその一角を担い、デジタルに関わる領域で、情報収集・戦略立案を統括していく。
- 参考リンク
- 資生堂