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日焼け後に高用量のビタミンDで症状改善

ビタミンDの摂取で日焼けが改善される可能性があることが7月6日、米国ケースウェスタンリザーブ大学医学部のwebサイトに掲載された。試験詳細は「Journal of Investigative Dermatology」に掲載されている。

ケースウェスタンリザーブ大学医学部および大学病院クリーブランドメディカルセンターの二重盲検プラセボ対照臨床試験によれば、日焼け後1時間に高用量のビタミンDを摂取すると、皮膚の赤み、腫れ、炎症が大幅に軽減されるという。

この研究では、20人の参加者が無作為にプラセボ、またはビタミンDの50,000IU、100,000IU、200,000 IU錠剤摂取のグループに無作為に分けられた。屋内でUVランプを用いて腕の内側に人工的に「日焼け」の状態を作った1時間後にそれぞれの錠剤を摂取した。研究者は24時間後、48時間後、72時間後および1週間後に参加者を追跡調査し、皮膚サンプルを採取した。最高用量のビタミンDを摂取した参加者は、日焼けの48時間後に皮膚の炎症が軽減していた。血中ビタミンD濃度が最も高い参加者は、皮膚の赤みが少なく、皮膚バリア修復に関連した遺伝子の活性化も見られた。

論文の執筆者であるKurt Lu博士は「今回の調査だけで日焼け後にビタミンDを服用し始めることは、この時点ではお勧めできない。しかし、結果は有望であり、今後の研究にきたいできる」と追加の研究を計画があることを示唆した。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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