世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

食品のGI値は人により違う??

グリセミック指数(glycemic index :GI)の変動に関する研究結果が9月7日、「American Journal of Clinical Nutrition」オンライン版に掲載された。

GI値は、食品中の糖質の吸収度を示し、食品を食べた後2時間後に血液中に入った糖質の量を計測したもの。食後の血糖値上昇度を示す指標として糖尿病患者の管理のほか、減量の指標としても広く知られている。糖尿病患者での研究では、GI値は個人による差異が大きく、食品に記す値としては有効性、信頼性に欠けるという指摘もあった。今回の研究では、健康な人を対象に、GI値の有効性、信頼性を検証した。

63人のボランティア参加者を対象に、GI値が高いとされている「白パン」のGI値の変化を測定した。白パンのGI値の平均±SDは62±15だった。既存のGI値基準値では70以上で高GI食品、62では中GI値食品に分けられる。変動係数は個人内で20%、個体間で25%だった。検討された生物学的因子のなかでは、インスリン指数とHbA1cはそれぞれ、GI値のばらつきの15%、16%の原因とされた。

今回の結果から、GI値は健康な個人個人で、また一個人の中でも変動が大きく、食品選択に良い方法ではないことが示唆された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP