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男性パーソナルケアの世界市場は2022年、1660億ドルに到達?

世界の男性パーソナルケア市場はライフスタイルの変化や可処分所得の増加に伴い、堅調に成長しているようだ。

米市場調査会社アライド・マーケット・リサーチが、このほど公開したレポート「Men’s Personal Care Market: Global Opportunity Analysis and Industry Forecast, 2014 – 2022」によると、 男性のグローバル・パーソナルケア市場は2022年までに1660億に到達すると予測されている。2016〜2022年の年平均成長率(CAGR)は5.4%で成長するとみられる。調査結果のハイライトは以下の通り。

市場規模では現在、北米市場が最大で2015年の年間売上は360億ドルだった。今後も顕著なペースでの成長が予想される。成長率で見ると、アジア太平洋地域は、中国やインドなどの国からの需要の急拡大により予測期間を通じて市場全体で最も高い成長率を見込んでいる。特にシェービング製品の需要の拡大が発展途上国で予測される。

製品群のセグメント分析では、スキンケア(顔&首クリーム/ローション、ボディ&ハンドクリーム/ローション、洗顔剤、および保湿剤)の収益が2015年は最大で、パーソナル・クリンリネス(芳香剤、石鹸、ボディパウダー)が次いだ。予測期間中(2016〜2022年)、最大の成長率が期待されるセグメントは 口腔ケア(デンタルケア、洗口剤、及び口臭除去剤)。高度な歯磨き粉の製品開発などが奏功して、すべての年齢層の顧客の間でデンタルケアへの意識改革が進むとみられる。

同レポートで取りあげている企業は、ジョンソン・エンド・ジョンソン(米国)、プロクター・ギャンブル社(米国)、ロレアルSA(フランス)、エスティローダー社(米国)、ユニリーバ(英蘭)、エイボン・プロダクツ社(米国)、花王株式会社(日本)、コルゲート・パルモリーブ・カンパニー(米国)、バイヤスドルフ社 (ドイツ)、資生堂株式会社(日本)など。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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