美容室チェーンを展開する 株式会社 アルテサロンホールディングス（神奈川県横浜市）1月10日、公式ホームページにて12月期月次業績動向を開示した。

低料金サロンの台頭・新規顧客獲得のための料金競争、集客率の伸び悩みが業界全体の深刻な問題となる中、アルテグループは日次チェーン売上（12月17日、アッシュ、ニューヨーク・ニューヨーク、スタイルデザイナー）で1億300万円の実績を上げ、過去最高金額を更新。2016年期も前年比100.4％と前年を上回った。

業界では、付加価値型サロンと低料金サロンの二極化が進展している。

豊富なメニューをそろえて付加価値を提供しようとするサロンは比較的高単価でプレミアムなブランドイメージを打ち出し、「失敗したくない大幅なヘアスタイルチェンジ」や「落ち着いた空間で、最先端技術のカラーやパーマを行いたい」や「お気に入りのスタイリストに施術してもらいたい」などの需要に対応した形態だ。

一方、メニューやサービスを出来る限り簡素化した低料金サロンは「髪が伸びたからカットする・カラーする」といったメンテナンス重視のサロンだ。「伸びた部分のみカットしたい」「伸びた部分のみカラーしたい」「料金を安く抑えたい」という需要に対応した形態だ。

アルテグループでは、事業会社を複数もつ優位性を活かしさまざまなブランドを展開。二極化が進む業界の変化に柔軟に対応し、取りこぼしのない運営を可能とした結果、前年比増の売り上げを確保した。