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米国のカラー化粧品の成長が鈍化傾向に

アメリカでカラー化粧品の成長が緩やかになっているようだ。2017年の米国カラー化粧品の売上高は前年比2%増の110億ドルに達したが、眼、リップ、顔のカラー化粧品は2016年度と比較して2ポイントほどマイナス成長に転じだとグローバルリサーチ会社ミンテルは7月28日、発表した。同社の新しい研究では、メイクアップをより簡素化する最近の消費者の欲求があり美肌への関心が高まっているようだ。

アメリカのカラー化粧品の利用者は、アイシャドー(59%)、リップスティック(52%)、アイシャドー(49%)、チーク(44%)の順位でカラーメイクを楽しんでいる結果も明らかになった。

カラー化粧品の売上高が伸び悩んでいるが、スキンケアを兼ねたメイクアップの需要は高まっている。アメリカのカラー化粧品の利用者の4割以上がアンチアイジングと保湿への関心を持っている。驚くことではないが、消費者が求めるメリットは年齢によって異なっており、アンチエイジング製品に関心があるのは55歳以上の女性で、18−34歳の女性ではニキビ治療用、敏感肌用、毛穴縮小などへの関心が高いことも分かっている。

現在のナチュラルルックの傾向から、肌のトーンを調整するフェイシャルメイクへの関心はすべての年齢層で高まっており、18−34歳の28%が、55歳以上の利用者の29%が完璧な肌の外観を作るメークアップを切望しているという。毛穴の最小コスメ(29%)、色補正パレット(24%)は女性カラー化粧品ユーザーの強い関心を集めているという。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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