概要
酵素とは、人間をはじめあらゆる生物の体内に存在し、生命活動に深く関わる物質。食物に含まれる「体外酵素」と人間の体内で作られる「体内酵素」とがあり、体内酵素はさらに消化を促す「消化酵素」と新陳代謝や免疫など生命維持活動に関係する「代謝酵素」に分類される。
たとえば、食べ過ぎたりすると消化酵素が多く使われ、代謝酵素は減少。風邪などの時には代謝酵素が病気と闘い、消化酵素は減少する―といったように、体内ではつねにこの2つの酵素がバランスを保ちながら稼働している。生まれた時には十分な量の酵素が体内に潜在しているが、いつまでも効率よく稼働するわけではなく、その数は加齢とともに減少していくといわれている。
美容へのアプローチ
体内酵素が不足すると、免疫や自己治癒力の低下を招いたり、代謝が下がり太りやすい体になってしまうことも。そこで、酵素を多く含む食品を積極的に食事にとり入れる必要がある。
レタス、ニンジン、セロリ、キウイ、バナナなどの野菜や果物には酵素が多く含まれており、これらを生で食せば酵素をたくさん摂取することができる。しかし、酵素は熱に弱く、48度以上で加熱すると失われるといわれており、また、食品添加物や化学合成物質も酵素の働きを弱めてしまう。そのため、現代の食生活で酵素を十分に補うのは難しく、サプリメントやドリンクなどの栄養補助食品を活用して効果的に体内へ酵素を取り入れることが望まれる。
