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ミネラルオイルの科学的事実

「ミネラルオイル:事実と誤解」という記事が9月5日、米国カリフォルニア大学発行の「Berkeley Wellness」オンラインに掲載された。ミネラルオイルは民間療法薬(home remedy)として、一部のアメリカ人に受け入れられている。一方、ミネラルオイルを毒のように避ける人たちもいる。この記事では、ミネラルオイルに関する科学的事実をQ&A形式でまとめている。

Q:ミネラルオイルは石油製品? 安全に使用できますか?
A:答えはYes.そしてYes。ワセリン(petrolatum)と同様、ミネラルオイルはガソリンおよび他の石油製品を製造する際に出た安価な副産物である。未処理または処理の少ないミネラルオイル(トランスミッションオイルやギヤオイルなどに使用される)は発がん性と言われる不純物を含んでいるが、さらに精製されたミネラルオイルからは取り除かれ、スキンケア製品やドラッグストアで販売されている。

Q:ミネラルオイルは肌に悪い?
A:いいえ、まったく。ミネラルオイルは効果的な皮膚軟化剤で、モイスチャライザーや他のスキンケア製品の共通成分である。一部の人々は乾燥肌のために直接ボトルから直ミネラルオイルを使用している。ベビーオイルは香りの付いたミネラルオイル。

Q:ミネラルオイルが毛穴につまり、にきびや黒ずみになるというのは?
A:それは神話。鉱物油は「非同化性」という性質を持ち、毛穴を閉塞させずアレルギーの可能性は低い。

Q:ミネラルオイルが下剤になる?
A:ミネラルオイルの経口摂取はお勧めできない。一時的に効果はあるが、特に肛門からの油漏れ、脂溶性ビタミンおよびカロテノイドの吸収不良を起こす可能性がある。まれに逆流し肺の損傷を引き起こす。

Q:ミネラルオイルは耳そうじ使用できますか?
A:スポイトで耳に数滴入れて、耳垢を取り除くのに役立つ。耳の痛みがある場合は使用不可。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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