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ドライシャンプーの世界市場2022年までに41億ドルを突破?

「洗い流さない」ドライシャンプーの世界市場は、好調な要因に支えられ需要が伸びているようだ。市場調査会社トランスパランシー・マーケット・リサーチはドライシャンプーの2017年の売上高は推定30億4350万ドルに対し、2022年には41億1060万ドルに成長するという予測を10月3日、発表した。

「Dry Shampoo – Global Industry Analysis, Size, Share, Growth, Trends and Forecast 2017 – 2022」(有料レポート)の中で、2017年から2022年にかけて6.2%の年平均成長率(CAGR)で世界のドライシャンプー市場は拓大すると予測している。通常のシャンプーを頻繁に使用すると毛髪の強度や光沢が失われる恐れがあることや、水を必要としない使い易さなどが需要を高める重要な要因とみている。

ドライシャンプー市場の成長に不可欠な機能性としてフケ防止、色保護、脱毛保護などが挙げられている。利用者のセグメンテーションとして、男性、女性、子供での使い分けがでてきている。

種類別ではスプレー式のドライシャンプーが2017年の市場シェアの66.2%を占めると推定されている。売上高は20億1600万ドルにおよぶと評価されている。2017年〜2022年の間の成長率は6.3%(CAGR)と予測。

地理的に北米、アジア太平洋(日本を除く)、ヨーロッパ、日本、中南米、中東&アフリカにおけるドライシャンプー市場の展望を取り上げている。北米市場は2017年に最も収益性の高い地域としての地位を築き、売上高は8億8340万ドルと推定されている。 2022年には11億3400万ドルの市場規模に成長すると推測されている。日本を除くアジア太平洋地域は、2017年から2022年にかけて7%の成長率を達成すると予測されており、2022年には9億9460万ドルのドライシャンプーの需要が見込まれている。

ヨーロッッパ市場は2017年に27.3%のマーケットシェアを獲得するが、予測期間中は需要が鈍化し市場シェアを64ベーシス・ポイント(BPS)を失うと予測されている。中東とアフリカは、予測期間中に6.5%のCAGRを達成し、2022年末までに2億5560万ドルの市場規模になると見込まれている。一方、日本市場の2017年末までの市場シェアは7.1%にとどまると予測されており、成長不振が見込まれている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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