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DHC、海洋深層水とグリセリンの併用で肌の潤いを向上

株式会社ディーエイチシー(東京都港区)はこのほど、日本で唯⼀⺠間企業として⾃社で⾃ら取⽔している伊⾖⾚沢の海洋深層⽔を積極的に化粧品に利⽤する研究を⾏い、保湿剤として化粧品に配合されるグリセリンと併⽤することで肌の潤いが高められることを明らかにした。

第42回日本香粧品学会(2017年6月9日~10日開催)にて発表したもの。今後、同本技術は海洋深層⽔を配合した保湿化粧品に応⽤するとしている。

海洋深層⽔は取⽔後の⽔処理⽅法の違いにより、原⽔とそれを電気透析(ED)処理して得られたEDミネラル⽔とED塩⽔、また原⽔を逆浸透膜(RO)処理して得られたRO淡⽔とRO濃縮⽔の計5種類の⽔が得られる。このうち、ミネラルがバランス良く、また豊富に含まれる原⽔とEDミネラル⽔が、化粧品利⽤に適していると考え、この2種類の海洋深層⽔について安全性を比較した結果、より安全性が高いEDミネラル⽔が、化粧品利⽤に適していることがわかった。

化粧品への応⽤にあたりEDミネラル⽔の保湿⼒について、角層⽔分量を⽤いて検証した。EDミネラル⽔は精製⽔同様、単独では保湿効果が確認できなかったが、グリセリンと併⽤することで、精製⽔との併⽤よりも角層⽔分量が高くなることがわかった。このことから、EDミネラル⽔とグリセリンの併⽤により相乗的に保湿効果が高まり、肌の潤いを高められることがわかった。

つまり、従来の化粧品に配合されている精製⽔をEDミネラル⽔に置き換えた化粧品を使⽤することで、肌の潤いを高められる可能性を⾒出した。

さらにEDミネラル⽔の保湿性について様々な検討を⾏う中で、常に太陽にさらされている腕の外側(露光部)と太陽があたっていない腕の内側(非露光部)にEDミネラル⽔とグリセリンの溶液を塗布し角層⽔分量を測定してみたところ、非常に興味深い特性を発⾒した。

研究の結果、EDミネラル⽔とグリセリンの併⽤は、非露光部⽪膚に比べて露光部でより保湿効果が高まることがわかった。これらのことから、⾃然⽼化や光⽼化に伴ってダメージを受けた肌に対して、EDミネラル⽔とグリセリンが失われた肌の潤いを高める効果が期待出来るとしている。

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