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太りはじめると加速度的に体重を増やす遺伝子を同定

体重を「雪だるま式」にどんどん増やしてゆく9つの遺伝子を同定したという研究が12月7日、カナダのマックマスター大学からプレスリリースされた。

ヨーロッパ系民族の祖先を持つ7万5230人調査で、体重調節にかかわる37の遺伝子がわかっている。今回、同大学health research methods, evidence and impact学部のDavid Meyre准教授らによって、37の遺伝子のうち9つの遺伝子が「雪だるま効果(snowball effect)」を有していることが明らかとなった。「雪だるま効果」とは、丘の上にある小さな雪玉が転がり落ちると、加速度的に雪玉も大きくなってゆくことを表した言葉。「雪玉効果」とも。

Meyre准教授は「BMIが低い方の10%を高い方の10%と比較すると、この”雪だるま効果”は約4倍」と述べ、「雪だるま式肥満遺伝子と環境のリスク要因の間には相互作用があると考えられる。そのため、まず肥満を予防するという考え方は、肥満の遺伝的リスクが高い人にとっては良い戦略である。肥満関連遺伝子を持つ人が適切なライフスタイルでBMIが低い方に留まっていることができれば、雪だるま式肥満遺伝子の影響を最小限に抑えることができるだろう」と結論した。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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