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睡眠時間を長くすると糖分摂取が抑制される

睡眠時間が延長すると糖類の摂取量が減るという研究結果が1月10日、「The American Journal of Clinical Nutrition」オンラインに掲載された。

睡眠時間が常習的に短い(5~7時間)ことは、最近、肥満のリスク因子として注目されている。今回、英国King’s College Londonの糖尿病および栄養科学部の研究者らは、睡眠時間を延ばすプロトコルの実行可能性を評価した。研究は、標準体重で睡眠時間が短い18~64歳の42人の参加により4週間実施された。先に、各人の食事摂取量、7日間の食事日記、総エネルギー消費量、運動、心代謝健康マーカー測定値などのパイロットデータを収集。睡眠に関する相談セッションを受ける睡眠延長グループと特になにもしないグループに割り付けた。

その結果、睡眠時間延長グループは、ベッドに入っている時間および睡眠時間が延長し、睡眠時間の延長は遊離糖摂取の減少と関連していることがわかった。感度分析では、睡眠延長グループでは何もしない対照グループと比較して脂肪、炭水化物および遊離糖の摂取量が少ないことが明らかとなった。エネルギーバランスまたは心代謝健康マーカー値に有意差はなかった。睡眠を延長させることが遊離糖摂取を抑制させることから、睡眠時間を延ばすプロトコルの実行可能性と、このプロトコルが肥満対策の有効な戦略でありうることが示された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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