LVMH、パリのSTATION Fでスタートアップ支援プログラムを本格的始動
2018.04.13
国際部
世界有数の高級品グループ・モエヘネシー ルイビトン(LVMH)は、パリのインキュベーションキャンパス「STATION F」でスタートアップ企業を支援するプログラムを本格的に開始したと4月10日、発表した。 LVMHプログラムは、毎年50の国際的なスタートアップを6ヶ月間、2期にわたり支援していく。
今回のプログラムによりグループの成長を支える柱であるイノベーション、起業家精神、卓越性の価値を再確認する計画。技術インテリジェンス、 IoT、 Eコマース、 拡張現実感/バーチャルリアリティ、ブロックチェーンと偽造防止、パーソナライゼーション/ソーシャルコンテンツ、原材料と持続可能性、これら7つのテーマを基盤にするベンチャーの育成を図る。
第1期として、2017年11月に23のベンチャー企業が入居している。 LVMHグループに横断的に関係する技術ベンチャーへの支援が6割以上だが、それ以外はグループ事業(ワイン&スピリッツ、ファッション&レザーグッズ、香水&化粧品、時計&ジュエリー)で各9%の比率でバックアップしているという。入居企業には、ソーシャルメディアの視覚認識技術を開発してブランドや小売業者の流行やトレンドを予測する Heuritech、ポストパーチェス(購入後)の顧客体験を向上させるツールを開発する Kronos Care、スマホで撮影した画像で偽造品を検出することができる人工知能の開発会社Cyphemeなどが含まれる。