ユニリーバ、インドネシアにパームオイルの生産工場を新設
2013.07.12
編集部
英蘭ユニリーバは、7月3日、インドネシアの北スマトラ州シマングン県セイ・マンケイ経済特区でパームオイル生産工場の建設に着手したと発表した。
ユニリーバ・インドネシアのディレクターのマウリッツ・ラリサン氏は、「1兆4千億ルピアを投資する新工場建設は、ユニリーバの持続可能な投資プログラムの一環であり、ユニリーバがインドネシアをはじめ、東南アジア諸国の新興成長市場をリードしていく上で重要な役割を果たす」としている。
パーム油は主に食品原料として使用されるが、化粧品、石けん、洗剤などパーソナルケアや家庭用品の原材料としても多岐にわたり使用される。ユニリーバのパーム油の年間使用量は130万トンで世界の総生産量の3%に及ぶ。インドネシアに独自の生産工場を持つことで、安定した原料供給が図られ製品開発にも拍車がかかるだろう。
また、国際環境保全団体(WWF)が提唱する「持続可能なパーム油のための円円卓会議(RSPO)」を同社も支援している。社会貢献度の高いグローバル企業として、インドネシアの環境保全に努めながら経済発展を促す方針だ。パームオイルの新工場は現地法人のユニリーバ油脂化学インドネシアが統轄し、2014年の年内稼動を目指している。