世界のカラー化粧品の売上は2018年に483億ドルに達する見込み

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2018.05.23

国際部

世界のカラー化粧品市場は堅調に売上を伸ばしているようだ。グローバル市場調査ミンテルの市場予測によると、2018年の同市場は2017年の売上高455億ドルより6%増加して483億ドルに達する見込みだという。世界最大市場はアメリカで、2018年の売上高は121億ドルを見込んでいる。第2位は日本で64億ドル、第3位に中国(51億ドル)、第4位にイギリス(27億ドル)、第5位に韓国(22億ドル)と世界のトップ5売上ランキングを予測している。

今年4月にアムステルダムで開催された国際展覧会「in-Cosmetics Global」において、同社アナリストCharlotte Libby氏 が発表した最新のカラー化粧品市場の動向を公式サイトで紹介した。それによると、消費者のブログからの影響力の増加、持続可能性へのシフト、ミレニアル世代の透明性への追求、スキンケアとメイクアップの融合と4つのトレンドを分析している。4つのトレンドの詳細は次の通り。

インフルエンサー
インフルエンサーの影響力は大きく、消費者は単なる製品だけでなくではなくインフルエンサーの人格も含めて購入することを示す。ブランドがパーソナリティを持ち、創業者を紹介し、生産者側のメッセージを物語ることはより重要になってきている。

持続可能性へのシフト
美容産業の天然および有機製品へのシフトは、カラー化粧品へも影響を及ぼし、消費者は製品の起源と成分の品質により関心を高めている。 消費者は、責任をもって行動するブランドに引き寄せられる。廃棄物に取り組み、カーボンフットプリントを減らそうとする試みなどは、カラー化粧品のブランドが革新できる分野だと示唆する。

ミレニアル世代の透明性への追求
政治的背景がより分裂するにつれて、 消費者は倫理観に賛同できる企業やブランドの製品を求める傾向がより強くなってきている。 企業がどのような慈善寄付などの行動主導型イニシアチブをとっているか消費者は確認している。単に商品を提供するのではなく、世界をサポートする方法を精査する必要性がある。

スキンケアとメイクアップの融合
スキンケア効果を含めたメイクアップの需要が高まるにつれて、カラー化粧品ブランドは製品と製品のハイブリダイゼーション(融合)を発展させるチャンスがある。カラー化粧品には水分補給やUV保護などのスキンケア効果が含まれていることが重要であり、プロバイオティクスにも成長の機会がある。

参考リンク
mintel.com

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