資生堂、「女性研究者サイエンスグラント」の受賞者10名を決定

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2018.06.1

編集部

株式会社資生堂(東京都中央区)はこのほど、未来のリーダーとなる女性研究者を支援し次世代への裾野を広げることを目的とした「第11回 資生堂 女性研究者サイエンスグラント」の受賞者10名を決定した。

受賞者のテーマとしては、「マイクロ波の精密照射による難治性乳癌治療法確立のための基礎研究」(京都大学生存圏研究所 生存圏電波応用分野 研究員の浅野麻実子氏)、「腫瘍血管制御による新しい薬剤耐性克服戦略の構築」(北海道大学大学院 歯学研究院 口腔病理病態学教室 教授の樋田京子氏)、「生活習慣病における亜鉛の役割解明 亜鉛トランスポーターZIP13による脂肪褐色化制御機構の解明」(群馬大学 生体調節研究所 分子糖代謝制御分野 助教の福中彩子氏)などがある。

同グラントでは対象研究分野が幅広く、自然科学分野全般の研究に従事する女性研究者を対象とする。また助成金の使途は試薬や機器といった研究費用としてだけではなく、学会参加補助費用、ライフイベント(出産・育児・介護など)に左右されず研究を続けるためのベビーシッター代や研究を補助するアシスタントの雇用費などにも使用できることが特長となっている。

日本における女性研究者数は昨年過去最多となり、研究者全体に占める女性の割合も15.7%と過去最高を更新した。しかし、1位のアイスランド(45.6%)をはじめ、14位のアメリカ(34.3%)など諸外国と比較すると、いまだ低い水準にとどまっている。

参考リンク
株式会社資生堂

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