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養命酒製造、和製ハーブ「クロモジ」エキスの抗ウイルス作用を確認

養命酒製造株式会社(東京都渋谷区)は、日本感染症学会学術講演会(6月2日開催)にて、国立研究開発法人国立国際医療研究センター研究所感染症制御研究部(NCGM)、および愛媛大学医学部附属病院抗加齢・予防医療センターとの研究による「クロモジエキスの抗ウイルス作用」について発表した。

研究では、看護師ら男女134名を2グループに分け、それぞれクロモジエキスを配合していない試験品(プラセボ)とクロモジエキスを配合した試験品を1日3回、12週間毎日摂取してもらったところ、インフルエンザ感染者数は、前者が9名、後者が2名で、クロモジエキスを摂取した群の方が有意に少なかった。

ウイルスに感染させた細胞を培養すると、ウイルスが増殖して感染した周辺の細胞が死滅し、プラーク(白く抜けた部分)ができる。一方、クロモジエキスを添加したシャーレではウイルスの増殖が抑制され、プラーク形成ができないことがわかった。

ヒト試験は、NCGMの基礎研究により、クロモジエキスはウイルスを不活化するだけでなく、細胞に感染したウイルスの増殖を抑制する作用が明らかになったことを受けて実施された。また、これらの働きはインフルエンザウイルスだけでなく、ノロウイルスやロタウイルスにも同様に確認されたとしている。

クロモジは、日本の山地に自生するクスノキ科の落葉低木。クロモジの枝には甘い芳香があり、この香りがあるから、または抗菌作用があるから、など諸説あるが、古くから皮付きのまま削って楊枝として使われ、今では和菓子に添えられる高級楊枝として知られている。

蒸留によって採取される精油も有名。香りの主成分は、リラックス作用が期待できるリナロール。また、「ウショウ(烏樟)」の名で生薬としても使われてきた。

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