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10代でのダイエット経験がある女性、不健康な行動に走りやすい

ダイエットをしている10代の少女は喫煙や大量飲酒などの不健康な行動をとりやすいという調査結果が6月1日、カナダのUniversity of Waterlooからプレスリリースされた。調査の詳細は「Canadian Journal of Public Health」に掲載されている。

今回の調査は、COMPASSと呼ばれる縦断的な学校ベースの調査データから、カナダ・オンタリオ州の3300人以上の高校生のデータを対象とした。その結果、最初のデータ収集時にダイエットしていなかった女子学生と比較して、ダイエットしていた女子学生は3年後の調査で、喫煙、大量飲酒、朝食抜きなどの不健康な行動をとりやすいことが判明した。ダイエット経験がない女子学生と比べ、経験者が朝食抜きや喫煙する確率は1.6倍、喫煙と大量飲酒では1.5倍高かった。3年間のいずれかの時点でダイエットしていた女子学生は全体の70%と高い。思春期には多くの女児で体重の増加が見られる。一方で、ソーシャルメディアなどから、理想的なスタイルを維持するという大きな圧力がかかるため、この年齢でのダイエットには大きな懸念が寄せられている。

健康という意味でのダイエットを促進する悪意のない取り組みが、利益よりも有害な結果と結び付く可能性があるため、特に女子高校生においては、意図的な減量は必ずしも奨励すべきものではないと研究者らは述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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