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BGMの音量が食事のメニュー選択に影響

食事のメニュー選択にBGMの音量が影響するという研究結果が5月23日、米国サウスフロリダ大学からプレスリリースされた。研究の詳細は「Journal of the Academy of Marketing Sciences」に掲載された。

音楽の速いリズムは興奮を促し、遅い歌は聞く人をリラックスさせる。このような音楽による人への影響がレストランでのメニュー選択に影響するかの調査が、同大学Muma College of Businessの研究者らによって実施された。調査場所をスウェーデン・ストックホルムのカフェとし、店内にさまざまなジャンルの音楽を、2種類の音量(55Db、70Db)で繰り返し流した。複数の日程で何時間にも亘って行われた調査で、BGMがより静かな音量の時間帯の客に比べ、大きな音量の時間帯の客の20%以上が不健康なメニューを選んだことがわかった。

研究者の一人でMuma College of BusinessのDipayan Biswas教授は「レストランやスーパーマーケットでは、BGMで消費者の行動に影響を与える戦略ができる」と述べている。これまでの研究では、照明、香り、インテリアなどがメニュー選択に与える影響を検討してきたが、今回の研究は音量と不健康な食品選択の関連を調査した初めての研究となった。これらの結果から、レストランマネージャーが戦略的に音楽のボリュームを操作して売上に影響を与えることが可能であることが示唆された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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