花王・カネボウ化粧品の関連会社で化粧品メーカーの株式会社エキップ（東京都品川区、未上場）は、1996年11月に法人化して以来、現在までナチュラルメイクブランド「RMK」（アールエムケー）とオリジナルスキンケア「SUQQU」（スック）の2つのブランド商品を中核に国内、海外で店舗展開による拡販を図っている。表にエキップの会社概況を示す。

メイクアップ化粧品「RMK」と「SUQQU」の国内外での展開は、まずRMK について1997年3月に西武百貨店池袋店に1号店をオープンしたのを皮切りに、1999年3月にRMK初の海外店を台湾と香港にオープン。2001年3月には、RMKのフラッグショップを港区北青山に開設した。
特に、RMKは、米ニューヨークで活躍する日本人メイクアップアーティストにより「健康的かつ洗練されたナチュラルメイク」をブランドコンセプトとして展開。2014年春夏からは、国際的メイクアップアーティスト「KAOR」によるコレクションをスタートし、手頃な価格と簡単なメイク方法、商品の可愛さなどが若い女性に支持され、圧倒的な来客数を確保。現在では、日本の百貨店化粧品のトップブランドに躍り出ている。

このRMKの出店に続いて「SUQQU」の出店に攻勢をかけた。2003年9月に伊勢丹新宿店にSUQQU1号店をオープンしたのを皮切りに、2006年6月にはSUQQU初の海外店をタイのバンコク伊勢丹にオープン。同年10月には英ロンドンに出店。2007年4月にSUQQU直営店を新丸の内ビルにオープンした。
SUQQUブランドは、美容業界の常識を覆した顔筋マッサージを始めとする斬新な発想で、女性たちに支持を受けている。女性の美しさを芯から引き出すアイテムと大人が満足する洗練されたサービスが好評だ。

現在、RMKとSUQQUを販売する国内外の店舗数は、百貨店中心にRMK約150店舗、SUQQU約50店舗強に上っている。
しかし、RMKとSUQQUは「医薬部外品有効成分ロドデノール配合製品」を使用したことで、肌がまだらに白くなる「白斑症状」が確認されたことから、2013年7月4日付で株式会社カネボウ化粧品（東京都中央区）と同社が製造販売したRMKとSUQQUの自主回収余儀なくされた。
自主回収の対象になったRMKは「インテンシブ ブライトニング エッセンス」など3商品とSUQQUが「ホワイトニング リペア エッセンス」など3商品の合計6商品。
同社では「自主回収にめどをつけロドデノールを配合していないRMKとSUQQUを市場に投入」するなど品質と信頼性を保証。同時に、RMKについては現在、ベースメイクからさらに、スキンケアやメイクアップ等のビューティコミニュケーターとして「トータルビューティーの提案」を強化。また、SUQQUについても美容業界の常識を覆した顔筋マッサージなど斬新な発想の使用法についてコンサルテーションしながら販促強化に打って出ている。