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日本ロレアル、NIMSと「マテリアルイノベーションセンター」設立

仏ロレアルグループの日本法人である日本ロレアル株式会社(東京都新宿区)は7月20日、国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)と共同研究を行う「マテリアルイノベーションセンター」設立に関する調印式を執り行った。NIMSは国内外のさまざまな分野の企業と共同研究センターを設けてきたが、化粧品業界との設置は初めて。

「マテリアルイノベーションセンター」は長期的かつ戦略的な運営を行うにあたり、責任者を日本ロレアル、NIMSからそれぞれ任命し、7月20日より始動した。投資額は、3カ年で約1.5億円規模になる。また、次世代のキャリア開発にも注力し、プロジェクトを通じてNIMSで受け入れた学生やポスドク研究員を育成し、日本ロレアルの研究活動への参画機会を提供する。

日本をはじめグローバルな消費者ニーズはさらに多様化しており、成長が見込まれるアジア市場においては、黒髪のスタイリングやカラーリング、大気汚染、敏感・乾燥肌に対応した新たなニーズが高まっている。ロレアルグループは、日本発のオープンイノベーションを積極的に推進するために、材料研究を専門とする国内唯一の国立研究所であるNIMSと連携して、多様なニーズに応える革新的な製品の創出を目指す狙いがある。

ロレアルグループの戦略的イノベーション拠点として位置づけられ、基礎・応用・開発・評価のすべての研究体制を誇る日本ロレアルリサーチ&イノベーションセンターは、グローバルな化粧品科学研究や製品デザインコンセプトの知見とNIMSが誇る最先端の新規素材研究を活用した製品開発を共同で進めることにより、基礎研究からの製品開発期間を大幅に短縮することができ、従来にない製品をより早く消費者に提供することが可能になる。

第一段階の3カ年計画(2018年度~2020年度)では、形状記憶特性を持つ刺激応答性ポリマー(スマートポリマー)材料を活かし、自由自在のヘアスタイルを保持できるヘアスタイリング製品への応用に注力する。また、スマートポリマーをしわ、たるみなどのエイジケアにアプローチするスキンケア製品への活用の可能性についても検討していく。さらに、NIMSの最先端の解析装置群を利用して化粧品材料の持つ仕組みの解明にも取り組む。2023年に形状記憶ポリマー技術を採用した製品を発売する予定だ。

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