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乳癌リスク低下への全粒粉の効果確定にはさらなる研究が必要

全粒穀物摂取と乳がんリスクとの関連を検討したシステマティック・レビューの結果が9月21日、「Nutrition Journal」オンラインに掲載された。

全粒穀類の摂取量が高いと乳がんリスクが低下するという疫学的研究は知られている。しかし、そのエビデンスは一貫していない。そこで今回は、中国深セン市Shenzhen Center for Disease Control and Prevention、香港中文大学などにより、全粒穀物摂取と乳がんリスクとの関連性を定量的に評価するメタアナリシスが行われた。

分析の対象となる観察研究は、2017年4月までにPubMed、Embase、Cochrane図書館データベース、Google Scholar検索などから特定された。相対リスクの算出には、ランダム効果メタ分析を使用した。メタアナリシスには、4つのコホート研究と7つの症例対照研究、総数13万1151人の参加者と乳がん症例1万1589件を含む合計11の研究を対象とした。乳がんのプールされたリスク比は0.84だった。サブグループ分析では、症例対照研究でのみ有意な逆相関が見られ、コホート研究では見られなかった。研究者らは、今回観察された逆相関を確認するためのより大規模なコホート研究が必要であるとしている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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