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胃バイパス手術後、相対的な筋力と身体機能が有意に改善

肥満手術後の筋肉量を調査した結果が116日、「The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism」オンラインに掲載された。

肥満手術の成功による体重減少に伴う筋肉量の減少が、術後の筋力と身体能力にどのような影響があるかについては研究が不足していた。今回は肥満手術のひとつである、ルーワイ胃バイパス術を受けた47人の成人を対象に、術後の体組成、体力、身体活動および身体能力の変化を調査した。

対象者は術後に、実質的な減量(−37±10 kgまたは30%±7%)、体脂肪量の減少(−48%±12%)、および総除脂肪体重の減少(−13%±6%)を得ていた。筋力は9%±17%低下していたが、一方で、絶対握力/BMIまたは絶対筋力/除脂肪量と定義された相対強度には、それぞれ32%±25%または9%±20%の増加が見られた。歩行速度および歩行時間を含むすべての身体的性能指標において、術後に臨床的有意な改善が見られた。胃バイパス術後の劇的な体重減少下では、除脂肪体重と絶対握力には低下が見られた。しかし、相対的な筋力と身体機能は有意に改善されており、これは胃バイパス術の注目すべき結果であると研究者らは述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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