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米国のプレステージ美容市場は2018年に188億ドルを突破

アメリカの2018年プレステージ美容市場の売上高は188億ドルを超えたようだ。グローバル情報会社NPDグループが、このほどリリースした報告書によると2018年の年間売上高は前年と比較して6%の売上増を記録した。スキンケア、メイクアップ、フレグランスの3つのカテゴリー中、スキンケア部門は13%の売上増と好調で、フレグランスは4%、メイクアップは1%の成長率だった。ヘアケアはマーケットとしてはまだ小さいが、最も成長しており売上高は25%アップした。

スキンケアの年間売上高は56億ドルを突破した。ナチュラルブランドはここ数年の市場拡大を支えており、年間売上高は16億ドルでスキンケア全体の4分の1以上を占め、前年比23%アップだった。フェイシャルスキンケアで最も成長しているセグメントは、唇のトリートメント、トナー/清澄剤、フェイシャルスプレー。日焼け止め製品と同様にボディスキンケアの売上も堅調に伸びた。

メイクアップの年間売上高は81億ドルに達した。2018年には化粧品を使用する消費者の数が67パーセントに達し、2年前の調査と比べて6ポイント増加した。売上が最も伸びたアイテムはメイクセッティングスプレー/パウダーとつけまつげ。メイクアップ部門でトラベルサイズなど少量アイテムの製品が快調で、前年比29%アップと大幅に売上が伸びた。

フレグランスの年間売上高は43億ドルで、アーティザナル(芸術的)フレグランスの人気は急成長中。ホームフレグランス市場は昨年と比較して鈍化したが、ディフューザーの人気は強かった。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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