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過酸化ベンゾイルとレチノールの組み合わせ、ニキビに効果

ニキビの病因となる複数のメディエータを標的とする有効成分の組み合わせで最適な結果が得られるかどうかを試験した結果が515日、「Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology」オンラインに掲載された。

本研究の目的は、過酸化ベンゾイル4%、純粋レチノール0.05%、パルミチン酸レチノール0.5%、マンデル酸1%、およびグリチルレチン酸からなる溶液の軽度のニキビへの臨床的有効性、安全性および忍容性を評価することだった。

軽度のニキビを持つ男女20人の患者を対象とした。局所治療は12週間12回自己適用した。評価には、グローバル ニキビ グレーディングシステム(GAGS)、炎症性および非炎症性病変の数、共焦点顕微鏡による皮膚の脂漏および水分量検査、アクセス許容性評価のためのアンケートを用いた。

その結果、GAGSスコアは、T0からT139%およびT0からT269.20%低下した。面皰性病変の数は、T0からT144%およびT0からT265%低下した。丘疹病変の数は、T0からT1まで49.4%、T0からT2まで62%低下した。膿疱性病変の数は、T0からT1まで43%、T0からT2まで80%低下した。水分量の改善および脂漏の程度の減少も観察された。これらの臨床結果は共焦点顕微鏡検査によって確認された。過酸化ベンゾイルとレチノールという新しい配合が高い許容度を見せたと研究者らは述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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