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減量できなくでもローカーボ食はメタボを改善する

減量に成功したかどうかに関わらず、低炭水化物(ローカーボ)ダイエットはメタボリック症候群を改善するという研究結果が720日、「JCI Insight」オンラインに掲載された。

メタボリック症候群は肥満と密接な関係があるとされている。しかし、メタボリック症候群の治療では、減量とは無関係に食事性炭水化物の重要性が注目されている。そこで今回の研究では、肥満自体ではなく食事性炭水化物不耐症(健康的な方法で炭水化物を処理することができない)がメタボリック症候群の基本的特徴であるという理論を検討した。メタボリック症候群の肥満患者を対象に、低炭水化物、中炭水化物、高炭水化物による4週間の体重維持食を摂取してもらった。たんぱく質量は一定で、脂肪を炭水化物と等カロリーで交換したものを試験食とした。

の結果、体重を維持しているにもかかわらず、低炭水化物食グループは、より効果的に脂肪酸化を増強し、特に高トリグリセリド、低HDL-C、および低LDLサブクラス表現型を逆転させた。炭水化物の制限は、異常脂肪酸組成およびメタボリック症候群を改善した。高炭水化物食より2.5倍多い飽和脂肪を含有するにもかかわらず、低炭水化物食グループは血漿総飽和脂肪およびパルミトレイン酸が減少し、アラキドン酸が増加していた。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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