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ビタミンDサプリの高用量長期服用で骨密度低下

骨の健康を維持する役割を持つビタミンDを、高用量のサプリメントで3年間摂取したところ骨密度が低下したという報告が827日、「JAMA」オンラインに掲載された。ビタミンDの推奨摂取量は成人では600IU/日、高齢者では700IU/日とされている。米国では成人の3%で4000IU/日を摂取しているという報告があるが、推奨量以上を1年以上摂取した評価した研究はほとんど報告されてない。

カナダ・カルガリーの単一施設で行われた今回の試験は、5570歳の骨粗しょう症のない成人311人を対象に、ビタミンD3 1日摂取量400IU4000IU1IU3グループに割り付け、ビタミンDサプリが骨密度(bone mineral densityBMD)および骨強度におよぼす影響を3年間の二重盲検無作為化試験で検討したもの。ベースラインレベルでのビタミンDは、25-ヒドロキシビタミンD25 [OH] D)で30125nmol/Lだった。

その結果、試験終了時の橈骨の骨密度は、ビタミンD3 400IU/日グループに比べて4000IU/日グループおよび1IU/日グループで低下していた。脛骨の骨密度における400IU/日グループとの差は、4000IU/日グループで-1.8mgHA/cm31IU/日グループで-4.1mgHA/cm3だった。破壊荷重試験で評価した骨強度に有意差は見られなかった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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