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マウスウォッシュは運動の血圧低下効果を無効にする

マウスウォッシュが運動の血圧低下効果を著しく低下させることを示した新しい研究が9月3日、英University of Plymouthからニュースリリースされた。研究の詳細は「Free Radical Biology and Medicine」オンラインに掲載されている。

今回の試験では23人の健康な成人を対象に、2回に分けて合計30分間のトレッドミルでの運動を実施した。運動後1、30、60、および90分時に、抗菌性のうがい薬(0.2%クロルヘキシジン)またはミント風味(対照)のいずれかの洗口液で口をすすいでもらい、血圧測定、および唾液と血液のサンプル採取を行った。

その結果、対象者がミント風味の対照液ですすいだときの収縮期血圧の平均低下は、運動後1時間で−5.2 mmHg、抗菌洗口液では−2.0 mmHgだった。これは、運動の血圧低下効果が最初の1時間で60パーセント以上減少し、抗菌洗口液でのうがいの2時間後には完全に無効となったことを示している。安静時の抗菌洗口液によるうがいが血圧を上げることは知られていた。今回の研究結果は、血圧は口腔細菌の硝酸還元活性によって規制されていることを示したと研究者らは述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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