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デンマークのビール会社カールスバーグ、紙素材のボトル開発加速

デンマークのビール会社カールスバーググループは、 C40 World Mayors Summit 2019(世界市長サミット10月9日〜12日開催) で、 持続可能資源の木繊維でできた世界初の「ペーパー」ビール用ボトルの創出に向けた新しい研究用試作品を発表した。100%バイオベースの「グリーンファイバー・ボトル」は完全にリサイクル可能な容器になる。同社は2030年までに 醸造所での炭素排出をゼロにし、バリューチェーン全体のカーボン・フットプリントを30%削減するという 持続可能性プログラム「Together Towards ZERO」を推進しており、「グリーンファイバー・ボトル」の開発はこのコミットメントの一環。

今回、発表した2種類の試作モデルは持続可能資源の木繊維でできており、完全にリサイクル可能で、ボトルが液体を問題なく保つよう内部に薄い壁を設計した。1つはリサイクルPETポリマー薄膜バリアーを採用し、もう1つは100%バイオベースのPEFポリマー薄膜バリアーを採用した。これらの試作モデルはバリアー技術を試験するためのものだという。

試作品の発表と同時に、同社が推進するペーパーボトル・コミュニティーに米コカ・コーラ、仏ロレアルが参加することを歓迎した。 環境影響を軽減しながら高品質製品を提供するビジョンの下、大手グローバル企業や専門家の協力体制が強化される。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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