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円形脱毛症患者で甲状腺疾患有病率高い

円形脱毛症と甲状腺疾患との関係を検討した論文が10月16日、「Dermatology」オンラインに掲載された。中国の研究者らによるこの論文では、円形脱毛症(AA)を一般的に免疫介在性の非瘢痕性脱毛疾患であるが、その病因は完全には理解されていないものと定義している。今回の研究は、AA患者で甲状腺疾患の有病率が多いかをシステマティックレビューとメタ解析で評価した。

英語または中国語の文献データベースを検索して17件の適格論文を特定しシステマティックレビューを実施した。対象の合計はAA患者2850人、対照者4667人だった。ランダム効果モデルまたは固定効果モデルを使用して、AAと甲状腺疾患の関連を要約した。

その結果、AA患者の甲状腺疾患の有病率は、対照者と比較して有意に高いことがわかった(オッズ比3.66)。研究者らは、AA患者には積極的に甲状腺疾患スクリーニングを行うべきであると述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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