世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

美容とパーソナルケアに影響を与えるトレンドーミンテル調査

グローバル市場調査会社ミンテルは、13日、最新のレポート「Global Beauty and Personal Care Trends for 2030(世界の美容およびパーソナルケアのトレンド2030)」をリリースした。レポートの中で、 次の10年間で世界の美容およびパーソナルケア市場に影響を与えるトレンドとして、「The Panorama of Humanity」と「Identity Traders」の2つを紹介した。美容業界に限らず、将来の消費者動向を探る上で重要なヒントとなる可能性がある。

The Panorama of Humanity(人類のパノラマ)
ソフトウェア、ハードウェア、アプリ、拡張現実の進歩は、消費者が美容製品やパーソナルケア製品を選択、購入、操作する方法を大きく変える第4産業革命の先駆けとなる。最新のラボ製品が市場に参入し続けるにつれて、消費者のバイオテクノロジーに対する快適さが増すと予測。同時に、「クリーン」ラベルと「グリーン」ラベルに対する意識も高まる。消費者は成分リストを精査し、製品の有効性を問う。企業倫理に基づき透明性を提供する企業(ブランド)が次の時代の成功者となり得る。

Identity Traders(アイデンティティ・トレーダー)
今後10年間、情報と感情、接続と切断の両方によって駆動される一連の行動によって消費行動に大きな分極が起こると予測される。遠隔制御サービスにより、消費者は地理的に接続されていない場所の商取引にアクセスでき、かつては不可能だった市場にアクセスできるようになった。一方、より多くの消費者が実際の接続を見つけるために「スイッチオフ」することに関心を戻すと予測される。また、消費者がより最小限のアプローチで高品質/高性能な製品に投資し、可能な限り製品を再利用するため、すべての購入は慎重に検討されるようになる。今後、消費者は、ソーシャルメディアのインフルエンサーから影響を受けるのではなく、ブランドへの関心を復活させるとみられる。ブランドが単なる製品ではなくユニークなライフスタイルを提供し、強いては製品、人、場所を結びつけることが重要になってくる。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

  1. 世界の化粧品市場2025年展望:P&G・LVMH・ロレアルの戦略と日本企業の課題

  2. 資生堂、「女性研究者サイエンスグラント」の第16回受賞者決定

  3. 米バイオテクノロジー企業アミリス、CEO退任と世界的な人員削除を発表

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP