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地中海・断食・パレオ―ダイエット法の違いを検討

地中海式、間欠断食法、パレオダイエット(原始人食)による減量と健康改善効果についての研究報告が1月23日、ニュージーランドのUniversity of Otagoからニュースリリースされた。論文は「Clinical Nutrition」オンラインに掲載されている。

研究の目的は、3種類のダイエット法が、試験ではなく、実際のセッティングで効果を示すことができるかを検証することだった。健康な肥満者250人の研究参加者は、自分でダイエット法を選択した。開始前にダイエット法の説明を30分受けたほかは、栄養士などの医療関係者からのサポートなしに、自分一人で12ヵ月間のダイエットを実行した。地中海式を選択したのは27.2%、間欠断食法は54.5%、パレオダイエットは18.4%だった。自己報告で脱落しなかった人はそれぞれ、57%、54%、35%だった。

12ヵ月の時点での結果、体重減少平均値は地中海式で2.8kg、間欠断食法で4.0kg、パレオダイエットで1.8kgだった。また、地中海式食または間欠断食を選んだ参加者では、血圧に有意な改善が確認された。研究者らは「半数が脱落したとしても、半数は自分の意志でダイエットを継続し、良い結果を出している。この結果は、唯一の”正しい”ダイエット法などないという考え方を支持するもので、どの方法も健康的食事アプローチのひとつになりうる」としている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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