世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

仏ロレアル2020年第1四半期減収、中国市場は既に回復

フランスの化粧品大手ロレアルは、16日、2020年第1四半期(1月1日〜3月31日)の売上高は前年同期比4.8%減の72.2億ユーロとマイナス成長だったと発表した。 新型コロナウイルスのパンデミックで世界各国では販売店の閉鎖と封鎖措置が導入され、ビジネスは徐々に影響を受け、欧州、北米、アジア太平洋、中東アフリカ地域でマイナス成長に転じたが、中国市場は事業再開で国別売上高は前年同期比6.4%の増収と挽回した。

部門別のパフォーマンスでは、 多くの国でデパートや美容院が閉鎖されたため、ロレアルリュクスとプロフェッショナルプロダクツ部門が最も打撃を受けた。 消費者製品部門は、主に量販店での活動が維持されているため、より緩やかな減少だった。アクティブコスメティックス部門は、薬局チャネルが開店していることと、消費者の健康関連製品への強い需要が奏功して二桁の成長をみせた。

同社最高経営責任者(CEO)のジャンポール・アゴン氏は、発表文の中で、「ロックダウン対策は明らかにスキンケア製品および美容製品の消費に影響を与えており、第2四半期の事業にも影響を与え続けるでしょう。しかし、中国の例が示しているように、消費者の美容製品に対する強い欲求はそのままです。販売店の閉鎖策が撤廃されれば、市場はすぐに回復するでしょう」などと述べている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

  1. 世界の化粧品市場2025年展望:P&G・LVMH・ロレアルの戦略と日本企業の課題

  2. 資生堂、「女性研究者サイエンスグラント」の第16回受賞者決定

  3. 米バイオテクノロジー企業アミリス、CEO退任と世界的な人員削除を発表

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP