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オンラインの疾患症状セルフチェックアプリの信頼性

スマホやPCを利用して自分でできる、無料の症状チェックサイトの信頼性を検討した調査結果が511日、「Medical Journal of Australia」オンラインに掲載された。

今回の調査は、豪Edith Cowan Universityによるもの。オーストラリアからアクセス可能なPCまたはスマホ用アプリで提供される症状チェッカーによる疾患診断と重症度評価の質を検討した。対象アプリは36個、48種のビネットテストだった。ビネットテストは、質問者側から提示された状況に対して、「そのような時に、どう行動するか」を回答させる形式の調査方法で、災害時の避難行動や消費者動向のアンケート調査などでも活用されている。

検討の結果、最初に正しい診断を出す確率は36%に過ぎなかった。人工知能アルゴリズムを使用するチェッカーでは、そうでないチェッカーに比べて最初に正しい診断を出す確率が高かった(46% 対 32%)。診断アドバイスの質は症状チェッカー間で大きな差があり、重症度アドバイスは一般にリスクを回避する傾向が高く、多くの場合で必要以上に緊急のケアを勧めていた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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