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思春期ニキビの重症度、親子と医師の認識に相違

親による子どものニキビ重症度の認識と生活の質への影響を調査した結果が527日、「Pediatric dermatology」オンラインに掲載された。

思春期の子どもとその親はそれぞれ生活の質(QOL)調査を完了し、リッカートスケールによる子どものニキビの重症度とQOLへの影響を評価した。臨床医はニキビ重症度スケールで子どものニキビを評価した。評価は、子どもとその親のニキビスコアと比較、またt検定およびスピアマン順位相関検定を使用して臨床医の評価と比較した。

その結果、QOL調査を基準に検討した場合、リッカートインパクトスコアは親よりも子どものニキビのQOLへの影響をより正確に反映していた。また、ニキビの重症度では相関は弱く、ニキビのQOLへの影響では相関はみられなかった。臨床医と子どもまたは親とのニキビ重症度スコアの相関は弱かった。これらの結果から、親と子どものニキビ重症度の認識には相対的同意がみられたが、医師の評価は異なることが分かった。研究者らは「医師は、臨床評価に加えて親と子どもの認識を検討し、ニキビへの治療アプローチをより適切に知らせることが重要」と述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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