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大人ニキビへのケミカルピーリング剤2種の比較結果

アゼライン酸またはピルビン酸によるケミカルピーリングのニキビへの効果を比較した試験結果が7月28日、「Scientific Reports」 オンラインに掲載された。

過去12か月以内にニキビ治療経験のない、軽度から中等度の丘疹膿疱性ざ瘡の成人女性患者120人を対象に、2週間間隔で6回のピーリングを行う試験を実施した。患者の年齢は18~25歳、平均年齢は22歳だった。治療前後の2回、Hellegren–Vincent重症度症状のスケールを使用して臨床的評価を、Nati Analyzerを使用して皮膚の特性(脂性肌、落屑、気孔率、水分)を評価した。

その結果、患者の臨床評価ではピーリング治療後に、両グループのニキビ重症度が大幅に減少したことが示された。落屑や皮膚の脂性見の減少も両グループで認められ、ピルビン酸グループではアゼライン酸グループよりも脂性肌の大幅な改善がみられた。研究者らは「ピルビン酸またはアゼライン酸によるピーリングは、軽度のニキビの安全かつ効率的な治療法である」とし、「2つの酸のいずれかを選択するときは、副作用、皮膚の特性、および患者の好みを考慮する必要がある」と述べた。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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