グローバル情報会社NPDグループは、3月29日、カナダのプレステージ美容業界は2020年の衰退後、回復の兆しが見えはじめたと発表した。同グループの追跡調査によると、３月の第２週目の週間売上は前年比3％増加と昨年の感謝祭の週以来、初めて売上がプラスに転じた。
カナダのプレステージ美容業界の2020年の年間売上高は前年比17％減少の22億ドル。最も衰退したのはメイクアップで前年比33％の減少を記録した。スキンケア（-9％）、フレグランス（-7％）は一桁台の減少だった。一方、ヘアケアの2020年の年間売上高は前年比33％と大幅に増加し、 NPDグループが追跡したすべての国で最も成長したカテゴリーとなった。
同グループのカナダ美容業界アナリストAlecsandra Hancas氏は、「回復はカテゴリーによって異なり、スキンケアとフレグランスはポジティブな兆候を示している」と述べている。苦労しているメイクアップカテゴリー内でもリップカテゴリーは、外出の機会が増えるのと比例してカムバックしているようだ。
