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中国の都会に住む女性7割は美容製品の機能性成分を重要視

中国の美容とパーソナルケア市場は機能主導型に向かっているようだ。グローバル市場調査会社ミンテルが16日にリリースした調査によると、 中国の都市部の女性消費者の74%が特定の機能性成分に注意を払い、65%がこれらの機能性成分のメカニズムをより深く追求しているという。97%は、どの成分が個々のニーズに合っているかを知ることが重要であると賛同している。

同社のグローバルニュープロダクツデータベース(GNPD)によると、中国の2020年におけるフェイシャルスキンケア、ボディケア、ヘアケアでの新製品開発の傾向として、美容強化(85%)とナチュラル(68%)が最も多く開発された特性だった。

中国の都市部に住む消費者のほぼ半数が植物由来の成分の有効性を信じているという調査結果も出ている。植物からの成分(78%)、植物抽出物(72%)、漢方薬の成分(65%)はすべてより自然な成分と考えられおり、さまざまな種類の成分を比較して、植物由来の成分は皮膚刺激のリスクが比較的低いと考えている結果となった。最近、注目されている成分として微生物(42%)とペプチド(40%)が選ばれた。

製品の信頼性に関する調査では、機能性成分に関心のある消費者の60%は、専門機関によって承認された製品を信頼しているという結果となった。インフルエンサーに関しては、プロの意見(40%)はプロではない人の意見(17%)に比べてはるかに高く評価されている。中国の女性は美容製品について学ぶために友人や家族に頼る傾向が強いとされているが、成分の知識に関しては、店内チャネル(43%)が友人や家族(34%)よりも影響力があることが分かった。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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