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ステイホームのストレスでスナック摂取量増加

コロナによる都市封鎖中の「Junk food relief」(ジャンクフードによる気晴らし)の状況を調査した結果が6月23日、FLINDERS UNIVERSITYからニュースリリースされた。研究の詳細は「Appetite」に掲載された。

今回の調査は、新型コロナ感染症パンデミックによる都市封鎖が長期化した英国とオーストラリアのビクトリアで実施された。スナックは、チョコレート、ケーキ、アイスクリーム、ピザなどのカロリーの高い食品と定義した。

英国の調査では、最初の都市封鎖封鎖(2020年5月から6月)に収集した588人からの食事調査の回答を評価した。その結果、回答者の53%がスナック摂取量の増加を、26%がスナック摂取量の減少を、20%が変化なしを報告しました。研究者は「(アンケートへの回答に基づいて)参加者の食事スタイルを調べたところ、渇望を制御する能力が低いと評価された参加者は、スナック摂取量の増加を報告する可能性が高いことがわかった」と述べている。

オーストラリアの調査では封鎖中に変化した食物摂取量と食事スタイルの変化、およびストレスレベルも回答報告に含め、124人から回答を得た。英国の調査結果と同様に、オーストラリアの回答者でも49%がスナック摂取量の増加を、25%がスナック摂取量の減少を、26%が変化なしを報告した。研究者は「スナック摂取量の増加は、より高いレベルの知覚ストレスと関連しており、より高いレベルのストレスを経験した人々は、甘くておいしいスナック食品のより大きな増加を報告した」と述べている。

これらの結果から、特に食物への渇望を制御するのが困難な一部の人にとって、新型コロナウイルス感染症による都市封鎖は食物摂取の増加とういう危険な時期であったことが示唆された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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