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ニキビ瘢痕のフラクショナル高周波治療が有効性示す

ニキビ瘢痕へのフラクショナル高周波治療の効果を評価した試験結果が8月19日、「Lasers in surgery and medicine」オンラインに掲載された。

ダウンタイムが短い高周波を用いたニキビ治療は幅広く利用されている。今回の研究は、エビデンスの不足しているニキビ瘢痕へのフラクショナル高周波の有効性を検討する臨床試験を実施した。登録された被験者23人は、4週間おきに3回のFRF治療を受けた。FRFのアプリケーターチップは80ピンチップと160ピンチップの2種があり、チップの違いによる結果の比較も行った。治療による疼痛は視覚的アナログ尺度で評価した。被験者満足度質問票は、最終治療後6週および12週のフォローアップ受診時に記入した。被験者の画像は、Global Aesthetic Improvement Scale(GAIS)を使用して等級分けされた。

その結果、画像の評価ではベースラインから12週目のフォローアップまでに統計的に有意な改善を示した。被験者の満足度は高く、4点満点中3.27点(満足)の回答を得た。治療の疼痛は10ポイントの視覚的アナログ尺度で平均2.15と評価された、痛みは「軽度」だったと判断された。80ピンチップのGAISスコアは、ニキビ瘢痕を1.06ポイント、160ピンチップでは0.85ポイント改善した。被験者の95%が治療領域に軽-中等度または有意な改善を報告し、91%が友人にもFRF治療をすすめると回答した。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

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