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フェヌグリークサプリの男性ホルモンへの効果を実証

男性ボランティアを対象に行われたフェヌグリークサプリメント(20% Protodioscin Furosap®)の有効性と安全性に関する試験結果が10月25日、「Journal of the American College of Nutrition」オンラインに掲載された。

香辛料として古くから利用されているフェヌグリーク(Trigonella foenum-graecum)は、近年、男性ホルモンを増加させるサプリメント原料として人気が高い。今回の研究では、フェヌグリークの種子から抽出した男性ホルモン前駆体プロトジオシンを豊富に配合したサプリメントFurosap®の有効性を検証。100人の健康な男性ボランティア(35~60歳)を対象に、Furosap®(500mg/day)の効果を評価する12週間の非盲検単群単施設の縦断的研究を実施した。有効性は遊離および総テストステロンレベル、精子の数、運動性と形態、性的健康、気分と精神的覚醒、および総血液化学分析で評価した。

その結果、遊離および結合テストステロンレベルは有意に改善した。精子の運動性は8週および12週の検査で有意な増加が確認され、異常な形態の精子は12週の検査で有意な減少が確認された。精神的覚醒、気分、および反射性勃起スコアは大幅に軽減され、心血管の健康と性欲が大幅に改善された。血液化学分析は幅広いスペクトルの安全性を示した。総コレステロール、LDLコレステロール、トリグリセリドは減少傾向、HDLレベルは増加傾向が観察された。体重とBMIに変化はなく。収縮期血圧と拡張期血圧の両方とデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)レベルが大幅に低下した。有害事象は観察されなかった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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