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染毛剤の使用が前立腺がんリスク上昇と関連

染毛剤の使用と前立腺がんのリスクを初めて検討した試験結果が11月19日、「Cancer」オンラインに掲載された。

男性喫煙者を対象にβカロテンによる肺癌抑制効果を検討したフィンランドの大規模コホート研究(Alpha-Tocopherol, Beta-Carotene Cancer Prevention Study)に参加した男性喫煙者2万9133人における染毛剤の使用と前立腺癌リスクとの関連を調査した。参加者はライフスタイル、医療、および危険因子の情報に関するアンケートに回答した。前立腺がんの症例は、フィンランドがん登録および死亡登録データから特定した。ハザード比(HR)と信頼区間(CI)は、多変数Cox比例ハザード回帰で推定した。

その結果、28年間の観察期間中に、2703件の前立腺がんの症例が確認された。ベースラインの報告で、75人の男性が染毛剤を使用し、これらの男性のうち13人がその後前立腺癌と診断された。潜在的な交絡因子を調整した後、染毛剤を使用した男性は、使用しなかった男性よりも前立腺がんのリスクが大幅に高いことがわかった(ハザード比1.77、95%CI 1.03-3.05)。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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