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獨バイヤスドルフ、S-Biomedicを買収しにきび治療分野の専門知識を強化

ドイツのパーソナルケア会社バイヤスドルフは、16日、ベルギーのライフサイエンス会社S-Biomedicの過半数株を取得したと発表した。S-Biomedic社は、皮膚マイクロバイオーム研究の分野の先駆者で、バイヤスドルフはスキンケアにおける皮膚マイクロバイオームの可能性を早くから認識しており、2018年にはコーポレート ベンチャー キャピタル活動の一環として、S-Biomedic社に投資していた。両社は、今回の買収額を開示しないことで同意している。

マイクロバイオームの研究は、ここ数年で科学の注目を集めるトピックの 1 つになり、画期的なスキンケアの革新のための可能性を提供している。 皮膚のマイクロバイオームは、数十億のバクテリアの生息地であり、皮膚の健康に不可欠な要素。バランスが崩れると、にきびなどの皮膚疾患を引き起こす可能性があるため、健康な皮膚マイクロバイオームを維持することは重要と認識されている。

S-Biomedic社は、2014年に Veronika Oudova氏とBernhard Paetzold氏によって設立され 皮膚のマイクロバイオームの微妙なバランスを研究し、生きた皮膚細菌を利用して化粧品の有効成分を開発している。今後は、バイヤスドルフの既存のマイクロバイオーム プログラムの下で、独立した事業体として引き続き、この分野における独自の研究活動を補完しつつ、ニキビ治療の専門知識を強化していく。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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