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皮膚疾患へのニオイクロタネソウの可能性

ニオイクロタネソウの皮膚疾患に対する治療効果を検討したレビューの結果が12月5日、「Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine」オンラインに掲載された。ニオイクロタネソウ(Nigella sativa)はキンポウゲ科の植物で、ブラッククミンシードとしてインドを中心とした地域でハーブとして利用されている。

今回のシステマティックレビューの目的は、2022年3月までのScopus、Web of Science、PubMed、Embase、Google Scholar、および Cochraneのオンラインデータから、ニオイクロタネソウがさまざまな皮膚疾患に及ぼす影響を調べた無作為化化比較試験を特定することだった。

その結果、14件の論文が特定された。これらの試験には、アトピー性皮膚炎、尋常性皮膚炎、砒素性角化症、乾癬、白斑、急性皮膚リーシュマニア症、いぼ、湿疹、ニキビなど、さまざまな種類の皮膚疾患の732人の患者(平均年齢28.86歳、女性69%、追跡期間:4日から24週間)が含まれた。メタ解析によりオッズ比は4.59と推定され、ニオイクロタネソウのローションが効果的である可能性を示した。ニオイクロタネソウの医療的使用に関してはさらなる研究が必要とされるが、皮膚疾患への代替治療として有益である可能性が示唆された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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