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味の素、米Exelixisとがん治療薬用の抗体薬物複合体の創薬開発でライセンス契約

味の素株式会社は、10日、米バイオテクノロジー企業Exelixisと抗体薬物複合体(ADC)プログラム開発の一部に味の素独自の位置選択的結合技術兼リンカー技術であるAJICAP(R)を導入するライセンス契約を結んだと発表した。

味の素は、バイオ医薬品向けの大手技術提供企業で、受託開発・製造受託機関(CDMO)味の素バイオ・ファーマサービス(Ajinomoto Bio-Pharma Services)を所有している。AJICAP(R)技術には、抗体エンジニアリングや細胞株開発を必要とせず、あらゆる開発段階の治療用抗体を任意の薬剤ペイロードに結合できる「即納」機能や、治療可能域を拡大した抗体薬物複合体を創出する安定性・親水性付与リンカーが含まれている。

ライセンス契約の一環として、Exelixisは、現在利用可能な選択肢より高い有効性と低い毒性が期待できる複数のADCを開発するという同社の目的をサポートするAJICAP技術の使用権を得る。味の素には、開発、薬事、商品化の各目標達成報奨金および商品販売に応じた使用料を支払う。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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