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「目で味わう」は本当だった

バーチャルリアリティで食べ物の味を変えることができたという研究結果が10月15日、米コーネル大学からプレスリリースされた。

人間は食べ物の味や食感を食べ物から直接味わうが、食べる環境からも影響を受けている。同大学食品科学の研究者らは、バーチャルリアリティを使って、実際の食物に対する人々の認識を、その環境によってどのように変えることができるかを研究した。詳細は「Journal of Food Science」に掲載された。

実験では、360度バーチャルリアリティヘッドセットを用いて、標準感覚試験ボックス、公園のベンチ、コーネルの牛舎の3つの場所を作成し、約50人の参加者に、その中で全く同じブルーチーズを食べてもらった。その結果、参加者は、チーズのサンプルが同一なことに気付かなかった。3つの設定では、ブルーチーズの刺激的な香りは牛舎の時に強く感じるとした。塩味には設定による差はみられなかった。

食事の環境が食べ物の食味に与える影響は大きい。バーチャルリアリティを用いて、環境の違いが食品の食味にどのように影響するかを調査することができ、正確な評価が得ることができれば、それは実際の環境を構築することに比べて利便性と柔軟性、また経済性にも優れた方法であると研究者らは示唆した。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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