世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

肥満で将来の疾患負担が増加

フィンランドの成人における肥満症と罹患率の関連を追跡調査で検討した結果が3月14日、「Scandinavian Journal of Public Health」オンラインに掲載された。今回の研究の目的は、肥満に関連する合併症のリスク値を推定し、肥満予防の重要性の証拠を提供することだった。

1997年、2002年および2007年のNational FINRISK Studiesの参加者(25-74歳、2万2977人)を対象に、ベースラインで測定された体重と身長のデータからBMIを計算し、2018年までの疾患罹患記録を参照して肥満状態と疾患リスクの関連を推定した。

その結果、ベースラインでは、参加者の31%が調査した疾患の少なくともひとつに罹患していた。過体重、肥満、重度肥満は、男性・女性ともに2型糖尿病、痛風、胆嚢疾患、膝または股関節の変形性関節症と関連していた。過体重、肥満、重度肥満の男性と、肥満、重度肥満の女性では冠状動脈性心疾患リスクが高かった。喘息のリスクは、肥満および重度肥満の女性でのみ高かった。肥満と乳がん、前立腺がん、結腸直腸がんとの間に関連性は見られなかった。この研究から、過体重・肥満が特定の疾患罹患率および発生率との間に強い関係があることが示された。肥満の予防は、将来の病気の負担を軽減するために不可欠であると結論された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP