世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

米国でベストセラーのセレブ・フレグランス順位

アメリカのセレブブランドの香水の売上順位と最近の購買傾向を市場調査会社ユーロモニターがこのほどブログで発表した。米国のセレブ香水の2013年の売上は香水市場の約11%を占めたが、2012年の12%から1ポイント減少した結果になった。女優のエリザベス・テイラー・ブランドは2013年に5,500万ドルの売上を記録しランキング1位を維持した。2位は歌手/女優/プロデューサーのジェニファー·ロペスで4,200万ドル、3位は歌手のジャスティンビーバーで3,700万ドルの売上を記録した。

セレブブランドは若い消費者層からの人気を維持しているが、市場規模が縮小している傾向にある。10代、20代の世代は両親や祖父母よりも自分の好きな俳優や歌手がプロジュースする“香り”への購買欲は高いが、米国内の若年層の失業率が依然高いままなので、セレブ香水の市場規模の減少は少ない可処分所得に起因するのではないかとユーロモニターのリサーチアナリスト・ヴァージニア・リー氏はブログの中で分析している。さらに、スマートフォンやアプリなどその他の強力な競合相手が台頭するとの指摘もある。

新製品のキャンペーンとしてテレビ広告ではなく、ファン層により身近にアピールできるソーシャルメディアを活用するのが主流になっている。例えば、2013年秋、リアーナは新しい香水「ROGUE」の発売に先駆け、インスタグラムで写真を掲載して自ら売り込みに投じた。2014年4月時点でリアーナはインスタグラム上で1,270万のフォロワーを持っているという。

2013年売上高(単位/US百万ドル):ユーロモニター調査
1.エリザベス·テイラー (55)
2.ジェニファー·ロペス (42)
3.ジャスティン·ビーバー (37)
4.ビヨンセ (31)
5.リアーナ (31)
6.テイラー·スウィフト (27)
7.マライア·キャリー (26)
8.ショーン・ジョン・コムズ (26)
9.パリス·ヒルトン (24)
10.ブリトニー·スピアーズ (23)

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

  1. 世界の化粧品市場2025年展望:P&G・LVMH・ロレアルの戦略と日本企業の課題

  2. 資生堂、「女性研究者サイエンスグラント」の第16回受賞者決定

  3. 米バイオテクノロジー企業アミリス、CEO退任と世界的な人員削除を発表

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP