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意外と多い?セントジョンズワートと飲み合わせが悪い薬

米国の大学病院Wake Forest Baptist Medical Centerは6月30日、メディカル・ハーブのセントジョンズワートは、多くの薬剤と飲み合わせが悪いために注意をという調査結果を発表した。研究の詳細は、代替医療に関する研究を掲載する「The Journal of Alternative and Complementary Medicine」オンライン版に掲載されている。

米国内で1993-2010年に医師から薬剤処方を受けた患者のセントジョンズワートの服用を調査した。その結果、セントジョンズワートを服用している患者のうち28%で潜在的に危険な相互作用があるとされる薬剤が処方されていた。セントジョンズワートと飲み合わせが悪いとされるこれらの薬とは、抗うつ剤の選択的セロトニン再取り込み阻害剤、睡眠導入剤のベンゾジアゼピン、抗凝固剤のワルファリン、コレステロールを下げる薬のスタチン、不整脈に用いられるベラパミル、心不全治療薬のジゴキシン、経口避妊薬が挙げられている。
研究者らは、これらの薬剤を処方する際には、患者への注意やアドバイスが必要としている。

セントジョンズワートは、西洋オトギリソウという名前でも知られるハーブで、欧米では不眠の改善やストレス、更年期障害、月経前症候群の改善に昔から用いられてきたという。日本でもサプリメントとして手軽に入手できるため、医師からの処方を受けている場合は、注意が必要だ。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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