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くびれを作る手術で尿失禁が改善

腹部のたるみに対して行われる腹部形成術(abdominoplasty)が、尿失禁にも有効であったという論文が7月29日、「Aesthetic Surgery Journal」オンライン版に掲載された。

腹部形成術とは上腹部から下腹部にかけての余分な皮膚や脂肪を取り除き、腹壁の筋肉(腹直筋)を補強してウエストラインも整えるという美容整形手術。もともと筋肉がつきにくいことや出産により腹直筋が広がっている可能性のある、特に40代以降の女性に対しての施術が多いという。

今回の研究は、腹部形成術を受けた250人の女性を対象に、術前術後の腹圧性尿失禁の状況の調査を実施したもの。その結果、帝王切開での出産を経験していない女性では、腹部形成術後に尿失禁の症状が軽減していた。

腹圧性尿失禁は膀胱などには問題がなく、尿道周囲のじん帯や筋肉が緩むことによって起こる症状。症状の出る人の9割が出産経験者とも言われているが、10代から高齢者まで患者層は広い。また、患者数は500万人という推定もあるが、受診率は患者数の1割以下とも。潜在的な患者はもっと多いと考えられている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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